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氷上の太陽――坂本花織が跳ぶたび、私たちが元気をもらう理由

坂本花織(フィギュアスケート選手)の写真

氷の上でビュンビュン跳んで、クルクル回って、最後にニカッと笑う。そのひと連なりを見ているだけで、なぜか元気をもらってしまう選手がいる。坂本花織だ。

2000年4月9日、兵庫県神戸市に生まれた彼女は、優雅に見えて実は過酷なフィギュアスケートという競技を、まるで遊びを楽しむかのような顔で滑りきってしまう。その清々しさが、ズルいくらいに人の心を晴れやかにする。

神戸から世界へ

坂本花織の物語は、港町・神戸から始まる。2000年生まれ、星座は牡羊座、干支は辰。まっすぐで勢いのある気質は、この生まれ年の星まわりとどこか響き合っているように見える。

地元・神戸の子が、世界の大舞台でガンガン戦う。その姿に、故郷の人々はきっと鼻高々だろう。神戸学院大学で学びながら、シスメックスのフィギュアスケートチームに所属し、競技の最前線で滑り続けてきた。

ダイナミックな跳躍と、表現の力

坂本花織のスケートを語るとき欠かせないのが、あのダイナミックなジャンプだ。大きく、速く、思いっきり跳ぶ。氷上の表現者として、躍動感そのものを観る者に届けてくる。

158センチの体から繰り出される跳躍とスピードには、迷いがない。フィギュアスケートは優雅に見えて、その実めちゃくちゃしんどい競技だ。それでも彼女は、その厳しさを感じさせない伸びやかさで氷を攻めていく。

転んでも、すぐ笑って滑り出す

坂本花織の真骨頂は、技術だけではない。その気質にこそある。転んでもへこたれず、すぐ次の試合でケロッと笑って滑っている。あの太陽みたいな笑顔は、見ているこちらを勝手に励ましてしまう。

プレッシャーで張りつめがちな競技の中で、「楽しんできました!」とでも言いたげな顔で帰ってくる。緊張や重圧に呑まれず、純粋に滑ることを楽しんでいる――その姿勢こそ、多くの人が彼女に惹かれる理由だ。

三回転どころか、氷の上で立つだけで尻もちをつく――そんな大多数の私たちにとって、坂本花織のあの跳躍は、ただただ感心するほかない。

これからもあの太陽みたいな笑顔で、思いっきり跳んでいってほしい。彼女が氷を攻めるたびに、見ている誰かが少しだけ元気になる。それは、競技の成績以上に尊い贈り物だ。