もう一人の「二刀流」――歌い、演じ、作り上げる大谷映美里

「大谷」と聞いて、まず野球のあの人を思い浮かべる人は多いだろう。けれど、ここで語るのは大谷映美里。1998年3月15日に東京で生まれた、アイドルであり、モデルであり、声優であり、そしてプロデューサーでもある一人の表現者だ。
歌って踊るだけではない。自らアパレルブランドを手がけ、作り手の側にも回る。複数の役割を同時にこなすその姿は、これはこれで立派な「二刀流」と呼んでいい。本稿では、公にされている確かな事実をたどりながら、彼女の多面的な歩みを描いてみたい。
東京生まれの表現者
大谷映美里は1998年3月15日、東京に生まれた。2017年、指原莉乃がプロデュースする声優アイドルのオーディションを経て、=LOVEのメンバーとなった。それ以前はアイドルグループのアキシブprojectに在籍していた。
歌い、踊る――アイドルとして
彼女の活動の中心のひとつが、アイドルとしての表現だ。歌い、踊り、ステージに立つ。華やかに見えるこの仕事は、実際には地道な反復練習の積み重ねの上に成り立っている。あのキラキラした笑顔の裏側には、人に見せない努力がコツコツと積まれているのだろうと、想像せずにはいられない。
アイドルとしての魅力は、技術だけでは語れない。ファンとの距離の取り方、その場の空気のつくり方――目には見えにくい部分にこそ、その人らしさが滲み出る。
声優アイドルとして、作り手として
大谷映美里が所属する=LOVEは、声優アイドルグループとして結成された。ファッション誌『bis』のレギュラーモデルも務めた。
さらに彼女は、2022年にアパレルブランド『Rosé Muse』、2023年にカラーコンタクトレンズブランド『melady』を立ち上げたプロデューサーでもある。自分が輝くことだけを考えるのではなく、全体がどう組み合わさって成り立つのかを考える――そういう視点を持った表現者なのだろう。演者でありながら作り手の目線も併せ持つ人は、現場で得難い存在になる。
ファンとの近い距離
彼女の印象として語られるのが、ファンに対する距離の近さ、気さくさだ。ステージと客席のあいだの壁が、彼女の場合はそれほど分厚くないように感じられる。InstagramやXのアカウントも持っている。
その温かさは、長く応援したいと思わせる力を持っている。
華やかな受賞歴の長いリストがなくても、応援したくなる人がいる。大谷映美里は、まさにそういう存在だ。歌い、演じ、声をあて、作り上げる。複数の役割を同時に担うその姿には、自分の表現を真剣に考え続ける人ならではの厚みがある。
これからも、焦らずマイペースに、自分だけの色をゆっくりと大きく育てていってほしい。誰かの真似ではない、彼女自身の表現が、これからどう花開いていくのかを楽しみに見守りたい。