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肩書きを一つに絞らない人——菅田愛貴が同居させる「愛嬌」と「キリッ」

菅田愛貴(アイドル・モデル)の写真

アイドル、モデル、ファッションモデル、俳優、タレント。菅田愛貴を紹介しようとすると、肩書きがするすると増えていく。どれか一つを「本業」と言い切るのが難しいくらい、彼女の活動はジャンルをまたいで広がっている。

2004年12月20日生まれ。射手座、申年。十代の終わりから二十代に差しかかる、まさに伸び盛りの世代だ。生まれ育った世代を考えれば、彼女は「見られること」に慣れた最初の世代の一人でもある。だからこそ、ステージとランウェイのどちらに立っても、その振る舞いに気負いがない。

公開されている事実そのものは多くない。けれど、複数のジャンルを掛け持ちしているという一点だけでも、彼女がどんな表現者なのかは十分に立ち上がってくる。

一人の身体に二つの表情

アイドルとファッションモデル。この二つは、求められる表情がまるで違う。アイドルは観客との距離を縮める愛嬌が命で、ファッションモデルは服を引き立てるためのキリッとした抜き感が命だ。近づく顔と、突き放す顔。普通なら、どちらかに寄ってしまう。

菅田愛貴の面白さは、その正反対の表情を一人の中に同居させているところにある。ステージで見せる柔らかさと、ランウェイで見せる涼しい無表情。その振り幅の大きさが、彼女を一枚の写真や一つの肩書きに収まらない存在にしている。

「掛け持ち」という芯の強さ

複数の現場を同時に走らせるのは、見た目のかわいさだけでは続かない。アイドルの稽古、撮影、芝居。それぞれにまったく異なる体力と集中力が要る。それを十代から平然とこなしているという事実だけで、彼女の芯のしっかりした性格がうかがえる。

肩書きが多いことは、しばしば「中途半端」と裏返しに語られがちだ。けれど菅田愛貴の場合は、むしろ複数の引き出しを持つことそのものが武器になっている。一つの型に閉じこもらない柔軟さこそが、この世代の表現者の強みなのだろう。

まだ「正解」を探している途中

彼女のプロフィールには、まだ確定していない余白が多い。所属も、身長も、活動の細部も、公開されていない部分が少なくない。それは情報の不足というより、まだ自分のどの顔が一番しっくりくるのかを、本人が探している途中だからかもしれない。

二十歳前後という年齢は、表現者にとって最も化ける時期でもある。アイドルの彼女、モデルの彼女、役者の彼女——どの輪郭が最後に残るのか。その答えがまだ決まっていないこと自体が、彼女を見る面白さになっている。

菅田愛貴は、まだ一言で言い切れない人だ。けれど、言い切れないからこそ目が離せない。愛嬌とクールさ、二つの相反するものを軽々と行き来できる人が、これから先どんな顔を選び取っていくのか。

確かなのは、彼女がまだ伸びしろの塊だということ。その答え合わせを、こちらはゆっくり楽しみに待てばいい。