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小さな身体に宿る、淡々とした強さ——齋藤飛鳥という静かなセンター

齋藤飛鳥(ファッションモデル・タレント)の写真

158センチ。決して大柄ではないその身体のどこに、あれほどのオーラが詰まっているのか。雑誌の表紙からこちらをじっと見つめる視線には、騒がしさがない。むしろ少し気だるげで、それがかえって目を離せなくさせる。

乃木坂46というアイドルグループの真ん中で、彼女は長く立ち続けた。けれど「私が一番です」と声高に前へ出るタイプではなかった。前に出ないのに、誰よりも見られてしまう。齋藤飛鳥とは、そういう不思議な引力を持つ人だ。

東京に生まれて

齋藤飛鳥は1998年8月10日、東京都に生まれた。獅子座、寅年。華やかさを象徴する獅子座に生まれながら、彼女の佇まいはどこまでも淡々としている。その対比そのものが、彼女という存在の面白さを物語っているようだ。

大都会・東京で育ちながら、彼女のまとう空気には騒がしさがない。むしろどこか達観したような、静かな距離感がある。喧噪の真ん中にいて、ひとりだけ別の時間を生きているような佇まいだ。

センターという重圧

乃木坂46で、彼女は何年もセンターを務めた。グループの顔として真ん中に立ち続けることは、想像を絶する重圧を伴う。多くの視線、多くの期待、そして比較。その重さに押しつぶされる人も少なくない。

だが彼女は、その重みをまるで感じさせないかのように、飄々と立っていた。気負わず、しかし手も抜かず。気だるげに見える表情の奥に、確かな職業意識と芯の強さがあったからこそ、長くその場所を守れたのだろう。

アイドルとモデルの両刀

彼女はアイドルであると同時に、ファッションモデルとしても歩んできた。雑誌の表紙を幾度も飾り、その独特の存在感はファッションの世界でも高く評価された。

アイドルに求められる親しみやすさと、モデルに求められる近寄りがたい美しさ。本来は相反するこの二つを、彼女は同じ身体の中に同居させていた。人見知りのように見える表情が、表紙の上では妙に色っぽく映る——その振れ幅こそが、彼女の武器だった。

卒業、そしてその先へ

やがて彼女は乃木坂46を卒業した。長くグループを背負ってきた人ほど、卒業には大きな決断と覚悟が伴う。けれど彼女は、そこでも変わらず飄々としていた。

去り際に過剰なドラマを持ち込まず、淡々と次へ進んでいく。その姿に、芯の強さが透けて見える。柔らかく華奢な見た目の奥に、揺るがない鋼のようなものがある。卒業後もエンターテインメントとモデルの世界で活動を続けている。

小さな身体、気だるげな表情、人見知りのような佇まい。その全部をひっくるめて、彼女は唯一無二の存在感を放っている。

東京に生まれながら、どこか達観したようなあの淡々とした空気は、見る者に「あれこれ言葉を尽くすのも野暮だ」と思わせる。語ろうとするほど、こぼれ落ちていく何かがある。齋藤飛鳥とは、説明しきれないからこそ惹かれてしまう、そういう人なのだ。